【虐殺器官】のあらすじや見どころ紹介!

ダークファンタジー

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こんな人におすすめ
  • ミリタリ系が好きな人!
  • SFやミステリーが好きな人!
  • グロテスクなシーンが好きな人!
  • 短めで面白い漫画を探している人!
  • 原作に興味はあるけれど小説には手を出しづらいと思っている人!

【虐殺器官】のあらすじ・概要

界中で虐殺が止まらない――――。ありとあらゆる場所で内戦や民族紛争がひっきりなしに起きるようになった。この虐殺の連鎖を断ち切る為、アメリカは国内で暗殺を請け負う唯一の部隊「情報軍特殊検索群i分遣隊」に主要人物の抹殺命令を下す。その男の名はジョン・ポール。彼が訪れる国は瞬く間に戦火に飲みこまれていった。偶然ではない。ジョン・ポールは、意図的に戦争を起こす術を持っているのだ。

作品情報

34歳という若さでこの世を去ったレジェンド作家、伊藤計劃先生のSF小説「虐殺器官」を『月刊ニュータイプ』(KADOKAWA)創刊30周年記念企画としてコミカライズ。2015から2017の間連載された。作画は麻生我等先生が担当。全3巻。

【虐殺器官】の登場人物

クラヴィス・シェパード:本作の主人公。アメリカ情報軍・特殊検索群i分遣隊大尉。戦場では冷静沈着、体術と戦術に秀でたパーフェクトヒューマンだが、昔負ったトラウマが原因で精神的に不安定な為、何かやらかすんじゃないかと見ていてハラハラする。

ウィリアムズ:クラヴィスと同じ特殊検索群i分遣隊隊員で相棒的存在。デリバリーピザが好きなネ陽キャ。妻子持ち。ワイフとベイビーちゃんの為に今日も頑張る。

ルツィア・シュクロウプ:本作のヒロイン。ジョン・ポールの愛人の疑いがあり、任務の都合上クラヴィスと知り合いになる。プラハでチェコ語の家庭教師をしている。心に闇あり。

ジョン・ポール:ラスボス。「虐殺の王」と呼ばれる謎のアメリカ人。あちこちでドンパチを起こしまくってる迷惑極まりない奴で、クラヴィスたちの追跡網をかいくぐりながら戦地を渡り歩く。

【虐殺器官】の見どころ

ここが推しPOINT
  • 近未来的な世界観がSF好きにはたまらない!
  • 謎の男ジョン・ポールの正体と目的、虐殺を起こす方法を追うミステリー要素
  • 派手なアクションやグロテスクなシーンが綺麗な作画で描かれる
  • 全3巻の為、あっという間に読める!

近未来的な世界観がSF好きにはたまらない!

西暦何年の設定かわからないが、かなり未来感が強い世界観だ。各国ではテロの脅威に対抗する為、超厳しい個人情報管理体制を敷いている。ピザ一枚買うにも飲み屋に入るにも認証が必要でその都度記録されるというのだから、マイナンバーなんか目じゃないくらいダルい。その代わり犯罪の抑制や検知にはめっぽう優れているからまぁそれぐらいは我慢しなきゃね。

他にもコンタクトレンズをはめると、PCとかがなくてもデータが見えるウェアラブル端末があったりして人間でありながらロボみたいなことが出来ちゃうし、支払いは携帯端末と認証で済むから財布や紙幣を出そうもんなら「お前マジか」って目で見られる。でも車は空を飛んでない。そんな感じの世界観。

そういうテクノロジーは当然戦闘でも応用される。環境適応迷彩といってスプレーを体にかけるとカメレオンみたいに周囲の風景に溶け込んだり出来るので暗殺で非常に役立つ。そういった設定の諸々の見せ方が上手いかつオシャンティなのでスッと頭に入ってくる。SF好きはもうこの時点で読んでて面白いんじゃないですかね。

謎の男ジョン・ポールの正体と目的、虐殺を起こす方法を追うミステリー要素

そんなスーパーセキュリティシステムを搭載した社会でアメリカとのいたちごっこをかます謎の男ジョン・ポール。影も形もつかめない彼の正体を追うミステリー要素も本作の見どころだ。そして謎はもうひとつある。そもそもジョン・ポールはどうやって戦争を引き起こしている?という点だ。

ジョン・ポールが強力なカリスマ性を帯びた独裁者なら話はまぁわかる。しかしそうではない。もしそうだったら目立ってしょうがないからね。彼は人々の想像もつかない特殊な手法によって各地で虐殺を生み出しているのだ。そのやり方がまさにSF!という感じで超面白い。

しかもジョン・ポールはただのイカれた殺戮者ではない。確固とした目的を持って戦争を引き起こしている。それが、言われてみれば「なるほど」と思わされるのだが、実行に移すヤバさを考えるとやっぱりイカれてるのかもしんない。とにかく魅力的な悪党で、その不気味な底知れなさがラスボスとしてふさわしい人物だ。

そして最後に起こるどんでん返しに読者は衝撃を受ける。「え…あ、ああ…うわぁー!そうなる?!」って感じで情緒を粉砕される。もう圧倒的なカタルシスを得られるので、読むと決めたら必ずラストまで読み切りましょう。

派手なアクションやグロテスクなシーンが綺麗な作画で描かれる

SFやミステリーの要素を持つこの作品だが、アクションもド派手で迫力があります。ミリタリ系だしね。人もバンバン死んでく、っていうか殺されていく。グロいにはグロいんだけど、絵がめちゃくちゃ綺麗なのでそこまで生理的嫌悪感がない。先述した通りSFチックな世界観も美しくそしてわかりやすく表現されており、原作の小説が好きな人にもぴったりハマると思う。

全3巻の為、あっという間に読める!

全3巻と短めだが内容はかなり濃く、原作の面白い部分を凝縮して描いているので読後の満足感がすごい。しかもミステリー小説とかだと最初謎を散りばめて後半で回収していくっていう作業があるからある程度我慢の時間が必要だけど、しょっぱなからアクション三昧なので1巻なんかサクサクで読めてしまう。2巻からはジョン・ポールの正体に迫り、戦闘シーンと謎の解明とクライマックスへの盛り上がりがあっという間に読み手をラストまで連れていってくれるだろう。

原作未読の人はもちろん、既読の人やアニメで知った人にもオススメだ。電車の中とか待ち時間の時に『虐殺器官』の感動を手軽にもう一度味わえる。また、原作とは微妙に変更されている展開があるのも面白い。

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【虐殺器官】のまとめ

以上が『虐殺器官』の漫画紹介でした。原作小説が有名なので「名前は知ってるし興味もあるけど、長~い小説を読むのはちょっと…」という人はこのコミカライズ作品で読んでみてはいかがでしょうか?未読の人ももし興味を持たれたらぜひ読んでみてください。最後まで読んでいただきありがとうございました!

虐殺器官って結局どんな漫画?
  • これぞSFといった感じの世界観が魅力的
  • ジョン・ポールの正体、戦争を引き起こす方法、どうやってセキュリティをすり抜けているのか、そして最終目的。これらの謎を追う過程が面白い
  • ラストの衝撃がすごい。
  • 作画がすっごい綺麗で見やすい。
  • 全3巻なのでスキマ時間に読みやすい

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